こんにちは!「京都の設備屋さん」です。
古都・京都のシンボルの一つ、伏見稲荷大社。
あの壮観な千本鳥居をくぐり抜けるのは、誰もが一度は憧れる体験ですよね。
しかし、いざ参拝となると、「神社のマナーって難しそう」「手水舎でどうやって清めればいいの?」と、少し緊張してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
私も初めてお参りした時は、周りの方を真似ながら戸惑った経験があります。
そこで、地元京都で働く私が、皆様の不安を「水回り」のプロ目線も交えつつ解消します!
この記事では、参拝の前に必ず通る手水(てみず)の正しい手順と、伏見稲荷大社で気持ちよく過ごすための基本的な参拝マナーを、わかりやすく丁寧にご紹介します。
正しい作法を知ることで、神様への敬意も深まり、ご利益もより大きくなるはず。
さあ、この記事で予習して、自信をもって伏見稲荷の鳥居をくぐりましょう!
なぜ手水(てみず)をするの?その意味を解説

清めの儀式としての手水
手水の歴史と神道における位置づけ
「手水(てみず)」というのは、神社にお参りする時に、心と体をきれいに整えるための、とっても大事な儀式なんですよ。
私たち設備屋が、水道管の汚れをきっちり洗い流して設備を蘇らせるのと同じように、手水は神道でいう「罪穢れ(つみけがれ)」という、目に見えない日常の汚れを水で流すことを目的としています。
昔は滝などで全身を清める「禊(みそぎ)」という修行がありましたが、手水はそれを手軽にしたものだと考えるとわかりやすいですね。
伏見稲荷大社のような神聖な場所に上がる前に、日々の暮らしで知らない間にまとってしまった心のホコリや体の穢れをサッと洗い流して、「清らかスイッチ」をオンにする準備だと思ってください。
ただ手を濡らすだけではなく、「これから神様がおられる特別な場所へお邪魔します」という、敬意と「お先に失礼します」の気持ちを水に託すのが、手水の奥深い意味なのです。
この意識一つで、お参りへの気持ちがピシッと引き締まること、間違いなしですよ。
伏見稲荷大社の手水舎の場所と特徴
楼門前の手水舎の位置と見つけ方
伏見稲荷大社の手水舎を探すのは簡単ですよ。
JR稲荷駅や京阪伏見稲荷駅から歩いて来られると、まずドーンとそびえ立つ大きな朱塗りの楼門(ろうもん)が見えますよね。
手水舎は、その楼門のすぐ手前、向かって左側にあります。
立派で目立つ場所にあるので、「どこかな?」と迷う心配はまずありません。
ちなみに、よく他の神社では水の出口に龍の彫刻がありますが、伏見稲荷の手水は、シンプルながらも清らかさを保つための設備がしっかり整っているのが印象的です。
多くの方が利用されますので、混んでいる時は焦らず、順番を待つ「おもいやり」も忘れずに。
まずはこの手水舎で、心を清める準備を整えてくださいね。
【画像で解説】伏見稲荷大社での正しい手水の使い方

手水作法「柄杓の持ち方」から「清め方」の基本手順
柄杓の正しい取り方と水のすくい方(一回で完了)
正しい手水の作法は、たった一杯の水を大切に使い切るという心遣いが基本です。
この順番を守ることが非常に重要です。
特に、口をすすぐ際に柄杓に直接口をつけるのはマナー違反ですので、ご注意くださいね。
意外と間違えやすい!最後の柄杓の正しい戻し方
柄杓の柄(え)を清めて次の人へ繋ぐ心遣い
手水の作法で、「あ、うっかり!」と戸惑ってしまう方が案外多いのが、この「柄杓の柄(え)をキレイにして戻す」という、最後の仕上げなんです。
水回りのプロとして言わせていただくなら、これはまさに「次に使う方への心遣い」が詰まった、本当に素晴らしい作法だと思います。
手と口を清め終わったら、柄杓にほんの少しだけ残っている水を使ってください。
その水を、柄杓をまっすぐ縦に持ちながら、柄(持つ部分)に伝うように静かに流して、自分の使ったところを洗い清めるのです。
こうすることで、次にお使いになる方が、気持ちよく、清潔な柄を持てるというわけですね。
清め終わった柄杓は、水盤の元の場所へ、静かにそっと戻しましょう。
くれぐれも、まるで水を投げつけるようにバシャッとやったり、ガチャガチャと乱暴に置いたりしないように。
最後まで動作を丁寧にすることが、神様への敬意に繋がりますから、ここはひとつ、優雅な所作で締めくくりたいですね。
伏見稲荷大社で知っておきたい参拝の基本マナー

鳥居のくぐり方と参道の歩き方の作法
鳥居での一礼と参道の「真ん中」の扱いの注意点
鳥居というのは、私たちが暮らす日常の世界と、神様のおられる特別な世界(神域)とを区切る「結界」のようなものだとイメージしてください。
この鳥居をくぐる際は、立ち止まって、「お邪魔します」の気持ちを込めて一礼するのが、きちんとした作法です。もし帽子を被っておられたら、鳥居の前で脱ぐと、より丁寧で格好が良いですね。
そして、参道も歩き方に少しコツが必要です。神社の参道の真ん中は、「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、「神様の専用レーン」だとされています。
私たち参拝者は、神様のお通りを邪魔しないように、参道の右側か左側の端を歩くのがマナーなんですよ。
伏見稲荷大社の参道は広々としていますが、多くの方がお参りされますので、特に真ん中は避けるように、ぜひ心がけてください。
もし、どうしても中央を横切る必要があれば、軽く会釈して通ると、より心遣いのある、素敵な参拝者さんに見えますよ。
拝殿での「二礼二拍手一礼」の作法をマスター
お賽銭の入れ方から正しいお辞儀と柏手の手順
いよいよ本殿でのご挨拶です。参拝作法の基本は「二礼二拍手一礼」ですが、まずはお賽銭からいきましょう。
お賽銭は、神様への日頃の感謝の気持ちを込めて、優しく丁寧に入れるのが作法です。
勢いよくジャラジャラと投げつけたりするのは、ちょっと失礼にあたりますので、「静かに、そっと」を心がけてください。
金額の多寡よりも、心を込めることが何より大切ですよ。
具体的な手順はシンプルです。
- 二礼(二度お辞儀):お賽銭を入れた後に、姿勢を正して深く二度お辞儀(90度の礼)をします。
- 二拍手(二度柏手):両手を胸の前で合わせて、右手を少しだけ下にずらした状態で「パン!パン!」と二度、柏手を打ちます。その後、両手をぴたりと合わせ直し、神様への感謝やお願い事を心を込めてお祈りしましょう。
- 一礼(一度お辞儀):最後に、深く一度お辞儀をして終わりです。
この流れを覚えておけば、伏見稲荷大社の神様へ失礼なく、清々しい気持ちでご挨拶ができますよ。
ぜひ、真心を込めた参拝をしてくださいね。
伏見稲荷大社の基本情報とスムーズな参拝順序

伏見稲荷大社の基本情報(ご祭神とご利益)
ご祭神「お稲荷様」と商売繁盛のいわれ
伏見稲荷大社におられる神様は、宇迦之御魂大神(ウカノミタマノオオカミ)様というお名前です。
もともとは「穀物」や「食べ物」を司る神様なのですが、時代が進むにつれて、商売繁盛や家内安全、さらには芸能の神様としても広く親しまれるようになりました。
境内を埋め尽くすあの見事な鳥居の数々も、「商売がうまくいきました、おおきに!」という感謝の気持ちが形になったものなんです。
特にご商売をされている方なら、日々の感謝をお伝えすることで、より太いご縁が結べるかもしれませんね。
あ、それからひとつ。お稲荷様というと「狐(きつね)さん」を思い浮かべる方が多いですが、実は狐さんは神様のお使い(眷属)であって、神様そのものではないんですよ。
社長を支える有能な秘書さんのような存在、と言えば私たちには分かりやすいでしょうか。お使いの狐さんにも敬意を払いつつ、清々しい気持ちで神様にご挨拶してくださいね。
楼門~本殿~千本鳥居~奥社への参拝ルート
混雑を避けるための時間帯とルート選択のコツ
伏見稲荷大社の境内は、実は私たちが想像する以上に広大なんです。
楼門で一礼し、手水舎で清め、本殿でしっかりご挨拶を済ませたら、いよいよ皆さまお楽しみの「千本鳥居」へと向かいましょう。
ただ、日中の千本鳥居は、それはもう賑やかで大混雑。
もし「ゆっくり景色を眺めたい」「納得のいく一枚を写真に収めたい」というのであれば、早朝の清々しい時間帯か、夕暮れ時を狙うのが、通(つう)の楽しみ方ですね。
鳥居のトンネルを抜けると、「おもかる石」で有名な奥社奉拝所に到着します。
実はここから先、さらに奥へ続く「稲荷山」をぐるっと一周するお山巡りというルートがあるのですが、これがなかなかのハードワーク。
フルコースで回ると約2時間はかかります。
無理をしてヘトヘトになっては、せっかくの参拝も台無しですので、ご自身の体力と相談して、今日は奥社まで、次回はお山の上まで、といった具合にゆとりを持って楽しまれるのが一番ですよ。
どうぞ、ご自身のペースで「お稲荷さん」を満喫してくださいね!
参拝後の立ち居振る舞いと心がけたいこと

お守りやお札の取り扱いと感謝の心
授与品を大切にする気持ちと古いお札の納め方
伏見稲荷大社で授かったお守りやお札は、神様の分身のような、とても大切なものです。
お家に連れて帰られたら、神棚や、目線より高い位置にある、明るくて清らかな場所に座っていただくのがベストですね。
私たち設備屋が大切な工具を専用の棚に美しく整頓するように、神様の居場所も心地よく整えてあげてください。
お守りは、もちろんカバンなどにつけて持ち歩いていただいて大丈夫です。
ただ、カバンの底に放りっぱなしにするような「粗末な扱い」は避けて、「いつも守ってくださってありがとうございます」という感謝の気持ちを、時々思い出してあげてくださいね。
そして、一年が過ぎてお役目を終えた古いお札やお守りは、神社にある「納札所(のうさつしょ)」へお返ししましょう。
感謝を込めてお焚き上げをお願いするのが、もっとも美しいマナーです。
間違っても、ご家庭のゴミと一緒に捨てたりしてはいけませんよ。
一般的には一年で新しくするのが習慣ですが、もし特別な思い入れがあるなら、無理に手放さず大切に持ち続けても問題ありません。
何より大切なのは、形よりも、神様を敬う皆さんの優しい心なんですから。
神社境内での写真撮影や服装に関する配慮
撮影がNGな場所と露出度の高い服装への注意
伏見稲荷大社はどこを切り取っても絵になりますし、特にあの千本鳥居は、カメラを向けたくなるお気持ち、よく分かります。でも、そこはやはり神様の御前。
いくつか守っていただきたい「大人のたしなみ」があるんです。
まず、ご本殿の内部や、ご祈祷が執り行われている場所などは撮影を控えましょう。
神職の方々がお仕事されている場所も同様です。
神聖なプライベート空間に無断でレンズを向けるのは、ちょっと野暮というものですよね。
また、混み合っている場所で道をふさいで長々と撮影するのも、他の方の参拝を妨げてしまいます。
「お互い様」の精神で、譲り合って楽しむのが京都流のスマートな振る舞いです。
服装についても、少しだけ気を配ってみてください。
極端に露出が多かったり、あまりにラフすぎたりする格好は、神様にご挨拶する場としては、少し不釣り合いかもしれません。
決して「正装で来てください」なんて堅苦しいことは言いませんが、「清潔感があって、神様に対しても失礼のない格好」を心がけていただければ、それだけで十分素敵です。
こうしたマナーは、神様への敬意であると同時に、そこに集う皆さんが気持ちよく過ごすための「心の潤滑油」のようなもの。
そんな心遣いを持って歩けば、伏見稲荷の景色がより一層、美しく見えるはずですよ。
まとめ

不安解消!清々しい参拝のための三つの要点
伏見稲荷大社への参拝を、心から清々しく終えていただきたい。
そんな思いで、手水の作法から境内の歩き方まで、設備屋の視点を交えてお話ししてきました。
「これで合っているかな?」という小さな不安が消えるだけで、神様との心の距離がぐっと近くなったような気がしませんか?
改めて、今回特にお伝えしたかった「清々しい参拝のための三つの要点」をおさらいしておきましょう。
- 鳥居をくぐる時は、立ち止まって丁寧な一礼を。「ここからは神様のプライベートゾーン」という意識を持つだけで、背筋がスッと伸びるはずです。
- 参道の真ん中は「神様専用レーン」ですので、私たちは端を歩きましょう。これこそが、神様への敬意を示す第一歩なんです。
伏見稲荷大社は、あの朱色の鳥居の美しさはもちろんですが、長い歴史の中で多くの人の祈りが積み重なってきた、本当に神聖な場所です。この記事でご紹介した作法を、ちょっとしたお守り代わりに持っていってくださいね。
正しいマナーを身につけたあなたの参拝が、これまで以上に深く、素晴らしい体験になりますように。
それでは、清らかな心で、いってらっしゃいませ!

皆様の毎日に、豊かな流れがありますように!





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